夫婦で起業するメリット・デメリット|在宅仕事などおすすめの職種を紹介

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夫婦で起業することには、メリットもデメリットもあります。夫婦で起業する方法や、夫婦での起業におすすめの仕事、夫婦での起業や共同経営を成功させるコツなどを紹介します。

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目次

夫婦で起業する方法

夫婦で起業する方法は、大きく分けて以下の3つがあります。

夫婦どちらかが個人事業主になる

この方法は、夫婦のうちどちらか一方が個人事業主として登録し、もう一方がその配偶者従業員として働くというものです。この場合、配偶者従業員は雇用保険や社会保険に加入する必要がありません。また、配偶者控除や配偶者特別控除を受けることができます。しかし、配偶者従業員は最低賃金や労働時間などの労働基準法の適用を受けないため、労働条件が不利になる可能性もあります。

関連記事:個人事業主として起業するには|起業前のやることリストと確定申告について

夫婦のどちらも個人事業主になる

この方法は、夫婦の両方が個人事業主として登録し、それぞれが自分の事業を行うというものです。この場合、夫婦はそれぞれが自分の収入に応じて所得税や消費税を納める必要があります。また、雇用保険や社会保険に加入するかどうかは自己判断となります。この方法のメリットは、夫婦それぞれが自分の好きなことを仕事にできることや、自分のペースで仕事ができることです。デメリットは、収入が不安定になりやすいことや、仕事と家庭の両立が難しくなることです。

会社を設立して役員・従業員となる

この方法は、夫婦で合同会社や株式会社などの法人を設立し、役員や従業員として働くというものです。この場合、会社は法人税や消費税を納める必要があります。また、役員や従業員は雇用保険や社会保険に加入する必要があります。この方法のメリットは、収入が安定しやすいことや、法人格を持つことで信用力や責任限定の効果があることです。デメリットは、設立に手間や費用がかかることや、会計や税務などの管理が複雑になることです。

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夫婦で起業するメリット

夫婦で起業するということは、一緒に生活するパートナーと一緒に仕事をするということです。これには様々なメリットがありますが、ここでは主なものを3つ紹介します。

信頼関係を活かすことができる

夫婦で起業する最大のメリットは、信頼関係を活かすことができるということです。夫婦はお互いの性格や考え方、長所や短所をよく知っていますし、お互いに尊敬や愛情を持っています。これはビジネスにおいても大きな強みになります。信頼関係があれば、コミュニケーションがスムーズになりますし、意見の対立やトラブルが起きても解決しやすくなります。また、信頼関係があれば、お互いに励まし合ったり、支え合ったりすることができます。起業は孤独な道のりですが、夫婦であればそんな孤独感を感じることなく、共に成長していくことができます。

お互いの強みを活かした役割分担が可能

夫婦で起業するもう一つのメリットは、お互いの強みを活かした役割分担が可能ということです。夫婦はそれぞれに得意なことや苦手なことがあります。例えば、営業や交渉が得意な人と、企画や分析が得意な人というようにです。これらの違いを認め合い、お互いの強みを最大限に発揮させるように役割分担をすることで、ビジネスの効率や品質を高めることができます。また、役割分担をすることで、お互いに責任感ややりがいを持つこともできます。夫婦であれば、お互いの能力や性格を尊重し合い、バランスの取れたチームワークを築くことができます。

ワークライフバランスが向上する

夫婦で起業するもう一つのメリットは、ワークライフバランスが向上するということです。夫婦で起業すれば、仕事の時間や場所を自由に決めることができます。これは家庭や子育てにも大きなメリットです。例えば、在宅ワークをすれば、子供の世話や家事をしながら仕事をすることが可能ですし、外出先でもスマホやパソコンで仕事をすることが可能です。また、休日や旅行も自分たちの都合に合わせて計画することが可能です。

夫婦であれば、お互いに仕事の内容や状況を理解し合えるので、協力しながら柔軟に対応することが可能です。夫婦で起業すれば、仕事とプライベートの両方を充実させることができます。

夫婦で起業するデメリット

夫婦で起業することには、メリットだけでなくデメリットもあります。夫婦で起業するデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

個人的な感情が介入しやすい

夫婦で起業する場合、仕事上の意見の相違やトラブルが発生したときに、個人的な感情が介入しやすくなります。例えば、夫婦のどちらかが仕事に熱中しすぎて家庭を顧みなかったり、仕事の失敗を相手に責められたりすると、夫婦間の関係に亀裂が入る可能性があります。また、仕事上のパートナーとしてではなく、配偶者としての期待や要求を相手に押し付けたり、相手の意見を尊重しなかったりすると、仕事の効率や品質に影響を与える恐れがあります。夫婦で起業する場合は、仕事とプライベートを分けて考えることが重要です。

プライベートと仕事の境界が曖昧になる

夫婦で起業する場合、プライベートと仕事の境界が曖昧になりやすくなります。例えば、家で仕事をする場合、家事や育児などのプライベートな時間と仕事の時間を明確に区別することが難しくなります。また、外出先や休日などでも、仕事の話題が出てきたり、仕事の電話やメールが入ったりすることが多くなります。これらのことは、夫婦のストレスや疲労を増やすだけでなく、プライベートな時間を楽しむことやリフレッシュすることを阻害する可能性があります。夫婦で起業する場合は、プライベートと仕事の境界を明確に設定し、互いに尊重することが大切です。

経済的リスクを共有することになる

夫婦で起業する場合、経済的リスクを共有することになります。例えば、起業に必要な資金を調達するために、夫婦共有の財産や貯金を担保にしたり使ったりすることがあります。また、起業したビジネスがうまくいかなかったり、失敗したりすると、夫婦共通の収入源が減ったり失われたりすることがあります。これらのことは、夫婦の生活水準や将来設計に大きな影響を与えるだけでなく、経済的な不安や不満を引き起こす可能性があります。夫婦で起業する場合は、経済的リスクを最小限に抑えるために、事前に十分な計画や準備を行い、予期せぬ事態に対応できるようにすることが必要です。

夫婦での起業におすすめの仕事

ここでは、夫婦での起業におすすめの仕事を紹介します。

夫婦でできる仕事|在宅ワーク編

夫婦で起業する場合、在宅ワークは魅力的な選択肢の一つです。在宅ワークは自宅で仕事ができるため、通勤時間や交通費を節約できます。また、自分の好きな時間に仕事ができるため、家事や育児との両立もしやすいです。夫婦で在宅ワークをする場合、以下のような仕事がおすすめです。

オンラインショップ運営

オンラインショップ運営は、自分たちが作った商品やセレクトした商品をインターネット上で販売する仕事です。オンラインショップ運営のメリットは、自分たちの好きなものを売ることができることや、在庫や店舗の管理が不要なことです。夫婦でオンラインショップ運営をする場合、商品の製作や発送、写真撮影やサイト更新、マーケティングや顧客対応など、役割分担をして効率的に作業することが大切です。

コンサルティングビジネス

コンサルティングビジネスは、自分たちが持っている知識や経験を活かして、他人や他社にアドバイスやサポートを提供する仕事です。コンサルティングビジネスのメリットは、自分たちの専門性を高めることができることや、多様なクライアントと関わることができることです。夫婦でコンサルティングビジネスをする場合、自分たちの得意分野やターゲット市場を明確にし、信頼性や価値を高めるためにブログやSNSなどで情報発信をすることが重要です。

夫婦でできる仕事|サービス業編

サービス業は、人と接することが多く、夫婦のコミュニケーション力や協調性が求められる分野です。しかし、それだけにやりがいも大きく、夫婦で共通の趣味や価値観を持つことができます。ここでは、夫婦でできるサービス業の仕事として、カフェ・レストラン経営とゲストハウス運営を紹介します。

カフェ・レストラン経営

カフェやレストランを経営することは、夫婦での起業の定番です。食べ物や飲み物に関する知識や技術、接客やマネジメントなど、多岐にわたるスキルが必要ですが、それぞれの得意分野を活かして役割分担することができます。

カフェ・レストラン経営のメリットは、自分たちの作った料理や空間をお客様に楽しんでもらえることや、常連客との交流を深められることです。ただし、開店前や閉店後の準備や片付けなど、長時間労働になりやすい点はデメリットです。

ゲストハウス運営

ゲストハウスを運営することは、旅行好きな夫婦におすすめの仕事です。ゲストハウスには共有スペースやキッチンなどがあるので、宿泊客同士や宿泊客とオーナー夫婦との交流も盛んになります。

ゲストハウス運営のメリットは、様々な国や文化の人と出会えることです。デメリットは、宿泊客の対応や清掃などの日常的な作業が多いことや、季節や天候によって収入が変動することです。また、自分たちのプライベートな時間や空間を確保することが難しいことも注意点です。

夫婦でできる仕事|その他

サービス業以外にも、夫婦でできる仕事はたくさんあります。ここでは、夫婦でできる仕事として、農業・農場経営とフランチャイズ経営を紹介します。

農業・農場経営

農業や農場を経営することは、夫婦で自然に触れながら働きたい人におすすめの仕事です。農作物や家畜の栽培や飼育に関する知識や技術、販売やマーケティングなど、多岐にわたるスキルが必要ですが、それぞれの得意分野を活かして役割分担することができます。

農業・農場経営のメリットは、自然と共に生活できることや、自分たちの作ったものに価値をつけられることです。デメリットは、天候や気温などの自然環境に左右されることや、収穫期や出荷期などの繁忙期には長時間労働になりがちなことです。また、農業・農場経営には多額の資金が必要なことも注意点です。

フランチャイズ経営

フランチャイズとは、既存のブランドやノウハウを利用して事業を展開する仕組みのことで、コンビニやファーストフードなどが代表例です。商品やサービスに関する知識や技術、接客やマネジメントなど、多岐にわたるスキルが必要ですが、本部からのサポートや教育が受けられます。また、ブランド力や集客力があるので、安定した収入を得ることができます。

フランチャイズ経営のメリットは、本部からのサポートや教育が充実していることや、ブランド力や集客力が高いことです。デメリットは、本部からの規定や指示に従わなければならないことや、ロイヤリティなどの費用がかかることです。また、フランチャイズ経営にも多額の資金が必要なことも注意点です。

夫婦での起業や共同経営を成功させるコツ

夫婦で起業するということは、仕事上の問題やストレスを家庭に持ち込む可能性もあります。夫婦での起業や共同経営を成功させるためには、以下の3つのコツを覚えておきましょう。

強みやスキルに基づいた役割分担をする

夫婦で起業する場合、お互いの強みやスキルを活かした役割分担が重要です。例えば、夫が営業やマーケティングが得意なら、外部との交渉や宣伝を担当し、妻が経理や管理が得意なら、財務や人事を担当するといった具合です。逆に、お互いに苦手な分野は、外部の専門家に委託したり、勉強したりすることも必要です。役割分担をすることで、効率的に仕事ができるだけでなく、責任感や達成感も高まります。

個人的な感情とビジネスを分離して考える

夫婦で起業する場合、個人的な感情がビジネスに影響を与えることがあります。例えば、夫婦喧嘩をした後に仕事をするのは難しいですし、仕事上の意見の相違が家庭内の不和につながることもあります。そのため、個人的な感情とビジネスを分離して考えることが大切です。具体的には、以下のような方法があります。

  • 仕事場と自宅を明確に区別する:仕事場では仕事モードに切り替えて、自宅では家族モードに切り替える
  • 仕事上の意見の相違は尊重し合う:相手の考え方や提案に対して、理解しようと努める。反対する場合は、根拠や理由を示す
  • 個人的な感情は適切に表現する:感情を抑え込んだり爆発させたりせずに、穏やかに話し合う

ワークライフバランスの維持に努める

夫婦で起業する場合、仕事に没頭しすぎてしまうことがあります。しかし、仕事だけではなく、家族や自分自身の時間も大切です。ワークライフバランスの維持に努めることで、ストレスを軽減し、健康や幸福感を高めることができます。具体的には、以下のような方法があります。

  • 定期的に休暇を取る:仕事以外の趣味や旅行などでリフレッシュする。
  • 家族や友人とコミュニケーションをとる:仕事の話だけではなく、日常の話や悩み事などを共有する
  • 自分自身のケアをする:適度な運動や睡眠、栄養バランスの良い食事などで体調を整える

夫婦での起業にはメリットも多い

夫婦で起業するということは、夫婦の信頼関係や強みを活かして、ワークライフバランスを向上させることができます。しかし、個人的な感情が介入しやすく、プライベートと仕事の境界が曖昧になりがちなので、注意が必要です。

また、夫婦でできる仕事は、在宅ワークやサービス業などがおすすめです。夫婦での起業や共同経営を成功させるには、強みやスキルに基づいた役割分担をし、個人的な感情とビジネスを分離して考え、ワークライフバランスの維持に努めることが大切です。夫婦で協力しながら、自分たちの夢を実現しましょう。

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