独立開業は、自分の時間や収入を自由にコントロールできる魅力的な選択肢です。しかし、独立開業にはリスクもあります。そこで、この記事では、独立開業しやすい仕事を22個紹介します。1人で開業できる仕事から女性におすすめの仕事まで、ジャンル別に紹介します。独立開業に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
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独立開業しやすい仕事の特徴
独立開業というと、大きなリスクや困難があると思われがちですが、実はそうでもありません。独立開業しやすい仕事は、以下のような特徴を持っています。
初期費用が低い仕事
独立開業するには、資金が必要です。しかし、初期費用が低い仕事なら、自己資金や少額の借入で始めることができます。例えば、WebライターやWebデザイナーなどのWeb・IT系の仕事は、パソコンとインターネット環境があれば始められます。また、エステサロンや子育てサロンなどの女性向けの仕事も、自宅やレンタルスペースを利用すれば、初期費用を抑えられます。
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利益率が高く、ストック型のビジネス
独立開業するには、収入が安定していることが重要です。利益率が高く、ストック型のビジネスなら、一度顧客を獲得すれば、継続的に収入を得ることができます。例えば、コンサルタントやカウンセラーなどの相談系の仕事は、顧客から高額な報酬を得られますし、長期的な契約やリピートも見込めます。また、ネットショップや家事代行サービスなどの副業から始められる仕事も、自分の時間やペースで働ける上に、口コミやリピートで売上を増やすことができます。
特定の開業場所を必要としない仕事
独立開業するには、場所も重要です。特定の開業場所を必要としない仕事なら、自由に働く場所を選ぶことができます。例えば、オンライン講師やイラストレーターなどの仕事は、自宅やカフェなどでインターネットを使って仕事をすることができます。また、公認会計士や税理士などの士業系の仕事も、自宅やレンタルオフィスなどで開業することができます。
一人でもすぐに開業可能な仕事
独立開業するには、人材も重要です。一人でもすぐに開業可能な仕事なら、人件費や管理費を節約することができます。例えば、エンジニアやプログラマーなどの仕事は、一人でプロジェクトを受注して完結させることができます。また、学習塾や個人サロンなどの店舗・スクール系の仕事も、一人で運営することができます。
生活のニーズに根ざした普遍的な仕事
時代や流行に左右されずに需要が安定しているのが、生活のニーズに根ざした普遍的な仕事です。ターゲット層も広く多様です。学習塾、オンライン講師、個人サロンなどがこのタイプの仕事です。教育や美容など、人々の生活に欠かせないサービスを提供できます。専門性や差別化を高めて、競争力をつけましょう。
ジャンル別・独立開業しやすい仕事ランキング
ここからは、ジャンル別に独立開業しやすい仕事を紹介します。
Web・IT系の独立しやすい仕事
Web・IT系の仕事は、インターネットの普及とともに需要が高まっている分野です。初期費用が低く、自宅やカフェなどで作業できるため、開業場所を選びません。また、スキルや実績に応じて高収入を得られる可能性もあります。Web・IT系の仕事には、以下のようなものがあります。
Webライター
Webライターとは、ウェブサイトやブログ、SNSなどに記事を執筆する仕事です。記事の内容は、ニュースやコラム、レビュー、PRなどさまざまです。
Webライターになるためには、文章力や調査力、SEO(検索エンジン最適化)の知識などが必要です。Webライターは、クライアントから依頼を受けて記事を執筆し、案件サイトやライティング会社などを利用して仕事を探すことができます。
Webデザイナー
Webデザイナーとは、ウェブサイトやアプリなどのデザインを担当する仕事です。デザインだけでなく、コーディングやユーザビリティの改善なども行います。
Webデザイナーになるためには、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフトやHTMLやCSSなどのプログラミング言語のスキルが必要です。Webデザイナーは、クライアントから依頼を受けてサイトやアプリを制作し、案件サイトや制作会社などを利用して仕事を探します。
Webマーケター
Webマーケターは、インターネットで商品やサービスの販促をする仕事です。パソコンとネットがあれば、自宅やカフェで仕事ができます。報酬は自分で決められ、成果に応じて増えます。場所や国境にとらわれず、幅広いクライアントと仕事ができます。
Webマーケターは個人事業主としてすぐに開業できますが、知識やスキルは必要です。競争は激しいので、自分の強みや特色をアピールすることが大切です。
エンジニア・プログラマー
エンジニア・プログラマーは、コンピュータやスマホなどの機器やソフトの開発や運用をする仕事です。プログラミング言語でコードを書いたり、修正したり、テストしたりします。パソコンとネットがあれば、自宅やカフェで仕事ができます。報酬は自分で決められ、成果に応じて増えます。場所や国境にとらわれず、幅広いクライアントと仕事ができます。
デジタル化の波を受け、エンジニア・プログラマーは需要が高い職種です。ただし求められるレベルも高いため、スキルを磨くことが重要です。
女性が独立開業しやすい仕事
女性は、自分の時間や場所を自由に選べる独立開業に向いています。しかし、独立開業には、初期費用や開業場所、顧客獲得などの課題もあります。そこで、女性が独立開業しやすい仕事を紹介します。
エステサロン
エステサロンは、美容や健康に関心の高い女性のニーズに応えることができます。エステサロンは、自宅や賃貸物件などで開業できるため、初期費用や固定費を抑えることができます。また、エステサロンは、リピート率が高く、口コミで顧客を増やすことができます。
エステサロンを開業するには、エステティシャンの資格や技術が必要です。また、衛生管理や営業許可などの法律や規制にも注意する必要があります。
子育てサロン
子育てサロンは、子育て中のママたちに対して、子育て相談や子育て情報の提供、子ども向けの教育や遊びの場などを提供するサービスです。子育てサロンは、子育て中のママたちの悩みや不安に寄り添うことができます。また、子育てサロンは、自宅やレンタルスペースなどで開業できるため、初期費用や固定費を抑えることができます。さらに、子育てサロンは、ママ同士の交流や口コミで顧客を増やすことができます。
子育てサロンを開業するには、子育て経験や知識が必要です。また、保健所などの届出や許可などの法律や規制にも注意する必要があります。
家事代行サービス
家事代行サービスとは、忙しい人や高齢者などの家事を代わりに行ってくれるサービスです。掃除や洗濯、料理や買い物など、日常的な家事を専門のスタッフが請け負います。
家事代行サービスは、独立開業しやすい仕事の一つです。初期費用が低く、利益率が高く、特定の開業場所を必要としないからです。
相談系の独立開業しやすい仕事
相談系の仕事とは、クライアントの悩みや課題に対して、専門的な知識や経験をもとにアドバイスや解決策を提供する仕事です。相談系の仕事は、初期費用が低く、利益率が高く、特定の開業場所を必要とせず、一人でもすぐに開業可能で、生活のニーズに根ざした普遍的な仕事です。相談系の仕事にはさまざまなジャンルがありますが、ここではコンサルタントとカウンセラーを紹介します。
コンサルタント
コンサルタントとは、企業や個人の経営やビジネスに関する悩みや課題に対して、戦略や改善策を提案する仕事です。自分の専門分野や経験を活かして、クライアントに価値を提供します。
コンサルタントは、高収入で多様性と成長性のある仕事です。コンサルタントになるためには、専門性と信頼性とコミュニケーション能力が必要です。
カウンセラー
カウンセラーとは、人の心の悩みや問題に対して、専門的な知識や技術を用いて相談に応じる仕事です。カウンセラーには、心理学や精神医学などの学問的な背景を持つものや、宗教や哲学などの人生観を基盤とするものなど、さまざまなタイプがあります。カウンセラーは、一般的には病院や学校、企業などの機関に所属して働くことが多いですが、個人で開業することも可能です。
カウンセラーが独立開業しやすい仕事である理由は、資格や免許が必須ではなく、開業費用が低くて利益率が高いこと、特定の開業場所に縛られずにリモートで相談できること、一人で仕事を始められることなどです。
資格が必須の士業系の独立開業しやすい仕事
士業とは、法律や会計などの専門知識を持ち、国家資格を取得して行う仕事です。士業は、高収入で安定した仕事で、独立開業しやすいです。士業のメリットは、初期費用が低く、利益率が高く、特定の開業場所を必要としないことなどです。また、一人でもすぐに開業できることや、生活のニーズに根ざした普遍的な仕事であることも魅力です。
士業には公認会計士、税理士、行政書士などがありますが、ここではその中から3つの例を紹介します。
公認会計士
公認会計士は、会計監査や財務諸表の作成などを行う資格者です。企業や団体から委託されて会計監査を行う場合や、自ら事務所を開いて顧客から依頼されて財務諸表や税務申告などを行う場合があります。公認会計士のメリットは、需要が高く、単価が高いことです。しかし、資格取得には難易度が高く、時間と労力がかかります。
税理士
税理士は、税務に関する専門知識を持ち、顧客の代わりに税務申告や税務相談などを行う資格者です。税理士は、自ら事務所を開いて顧客から依頼される場合が多く、個人や中小企業などから幅広い需要があります。税理士のメリットは、初期費用が低く、ストック型のビジネスになりやすいことです。しかし、税法の変更に対応するために常に勉強する必要があります。
行政書士
行政書士は、法律に関する手続きや書類作成などを行う資格者です。行政書士は、不動産登記や遺言書作成などの分野で活躍できます。行政書士のメリットは、資格取得が比較的容易で、生活に密接した仕事であることです。しかし、競争が激しく、集客力や差別化が求められます。
店舗・スクール系の独立開業しやすい仕事
店舗やスクールを開業するというと、初期費用が高くて難しいと思われがちですが、実はそうでもありません。最近では、自宅やレンタルスペースを利用して、低コストで開業できる仕事が増えています。ここでは、店舗やスクール系の独立開業しやすい仕事を3つ紹介します。
学習塾
学習塾は、子どもたちの教育ニーズが高まる中で、需要が安定している仕事です。自分の得意な教科や学年を対象にして、個別指導や集団指導を行うことができます。自宅やレンタルスペースを教室として使えば、家賃や設備費などの初期費用を抑えることができます。また、オンラインで授業を提供することも可能です。
学習塾を開業するには、教員免許や資格は必要ありませんが、教育に関する知識や経験、教えるスキルは必要です。また、生徒や保護者とのコミュニケーションや集客などの経営面にも注意が必要です。
オンライン講師
オンライン講師は、インターネットを通じて様々な分野の知識やスキルを教える仕事です。英語やプログラミングなどの人気の分野だけでなく、趣味や趣向に合わせたニッチな分野でも需要があります。オンライン講師を開業するには、自分の得意な分野を見つけて、それを教えるためのカリキュラムや教材を作成する必要があります。
また、オンラインで授業を行うためには、パソコンやカメラ、マイクなどの機器やソフトウェアも必要です。オンライン講師のメリットは、自宅や好きな場所で仕事ができることや、時間や場所に制限されずに幅広い層の生徒に教えることができることです。反面、デメリットは、生徒との距離感が難しいことや、競争が激しいことです。
職人系の独立開業しやすい仕事
職人系の仕事は、技術や経験があれば、一人で開業することが可能です。また、建築やリフォームなどの需要は常にあり、安定した収入を得ることができます。職人系の仕事には、以下のようなものがあります。
大工職人
大工職人は、木材を使って家や建物を建てたり、修理したりする仕事です。大工職人になるには、一般的には見習いから始めて、技能検定や資格試験に合格する必要があります。しかし、資格は必須ではなく、実務経験があれば独立開業することもできます。
大工職人のメリットは、自分の手で作ったものに満足感や達成感を感じられることや、クライアントと直接やりとりできることです。デメリットは、体力的にきついことや、季節や天候に左右されることです。また、安全管理や保険などの責任も重くなります。
塗装職人
塗装職人は、家や建物の外壁や内装を塗装したり、壁紙を貼ったりする仕事です。塗装職人になるには、特に資格は必要ありませんが、技能検定や資格試験に合格すると信頼度が高まります。また、見習いから経験を積むことも大切です。
塗装職人のメリットは、比較的初期費用が低いことや、自分のセンスやアイデアを活かせることです。デメリットは、高所作業や有害物質の取り扱いなどの危険性が高いことや、仕上がりに対するクレームが多いことです。また、季節や天候に左右されることもあります。
フランチャイズで独立開業しやすい仕事
フランチャイズとは、既に成功している企業のブランドやノウハウを利用して、自分で店舗を開業することです。
フランチャイズで独立開業するメリットは、開業に必要な資金や経営ノウハウ、集客力などがあらかじめ用意されていることです。また、本部からのサポートや教育も受けられるため、経営に不安が少ないという点も魅力です。フランチャイズで独立開業しやすい仕事の例を紹介します。
コンビニ
コンビニは、日本で最も多く見かけるフランチャイズの一つです。コンビニで独立開業するメリットは、高い集客力や安定した収入が見込めることです。また、本部からの商品供給や販売促進、店舗運営などのサポートも充実しています。
コンビニで独立開業するには、加盟金や保証金、初期費用などが必要です。また、店舗の場所や規模、人件費などによって収益は変わります。コンビニで独立開業する際には、本部との契約内容や自分の目標や計画をしっかりと確認することが大切です。
飲食店
飲食店も、フランチャイズで独立開業しやすい仕事の一つです。飲食店で独立開業するメリットは、自分の好きな料理やコンセプトでお客様に喜ばれることです。また、本部からのレシピや仕入れ、マーケティングなどのサポートも受けられます。
飲食店で独立開業するには、加盟金や保証金、初期費用などが必要です。また、飲食店は競争が激しい業界であるため、地域やターゲット層に合ったメニューやサービスを提供することが重要です。飲食店で独立開業する際には、本部との契約内容や自分の強みや差別化を明確にすることが大切です。
高齢者向けサービス
高齢者向けサービスは、高齢化社会において需要が高まっている仕事の一つです。高齢者の方々に対して、生活支援や介護、レクリエーションなどのサービスを提供することで、彼らの生活の質を向上させることができます。
高齢者向けサービスを独立開業するには、介護福祉士やホームヘルパーなどの資格が必要です。また、サービスの内容や対象者によっては、医療機関や行政との連携も必要になります。そのため、高齢者向けサービスは、専門性が高く、信頼性が求められる仕事です。
副業から始めて独立開業しやすい仕事
独立開業するなら、副業から始めるのがおすすめです。副業で自分のスキルや市場のニーズを見つけられますし、資金や顧客も増やせます。失敗してもリスクが少ないのもメリットです。ここでは、ネットショップ、家事代行サービス、イラストレーターの3つの仕事を紹介します。
ネットショップ
ネットショップとは、インターネット上で商品やサービスを販売する仕事です。自分で作ったものや仕入れたものをオンラインで販売することで、収入を得ることができます。
ネットショップは、独立開業しやすい仕事の一つです。初期費用が低く、特定の開業場所を必要としないからです。また、副業から始めて、徐々に規模を拡大することも可能です。
イラストレーター
イラストレーターとは、絵を描いて仕事にする人のことです。雑誌や書籍、広告、Webサイトなどにイラストを提供したり、キャラクターやロゴをデザインしたりします。道具はパソコンやペンタブレットだけで済みますし、自分の作品に対して著作権料や使用料をもらえます。
独立開業しやすい仕事ですが、絵のスキルやセンスはもちろん、クライアントとのやりとりや納期管理も大事です。自分の作品を宣伝するために、ポートフォリオサイトやSNSも活用しましょう。
自分に合った独立開業しやすい仕事を見つけよう
この記事では、独立開業しやすい仕事を紹介しました。独立開業しやすい仕事の特徴としては、初期費用が低い、利益率が高い、開業場所を選ばない、一人でも開業できる、生活のニーズに根ざした仕事などが挙げられます。
独立開業するには、自分の強みや興味を見つけることが大切です。また、市場の動向や競合の分析も欠かせません。独立開業しやすい仕事を参考にして、自分に合ったビジネスを始めてみましょう。