起業というと、若い世代がイノベーションを起こすイメージが強いかもしれませんが、実は年代に関係なく、様々な分野で活躍する起業家がいます。起業家になるためには、どのようなスキルやマインドが必要なのでしょうか?今回は、学生から50代までの起業家の成功例を紹介し、成功する起業家に共通する特徴を解説します。
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【年代別】起業家の成功例
ここでは、学生起業家~50代の起業家までの成功例を紹介します。
学生起業家の成功例|クラシル(堀江裕介氏)
クラシルは、料理動画を配信するサービスです。創業者の堀江裕介氏は、慶應義塾大学在学中の21歳で起業しています。2016年にクラシルを立ち上げ、2017年にはサービス開始からわずか1年半で、月間1億7000万回以上再生されるメディアに成長しました。堀江氏は、「動画マーケットの波」に着目し、SNS投稿だけでなくアプリにレシピを集約することで差別化を図り、現在では日本を代表するレシピプラットフォームとなっています。
20代起業家の成功例|ポジウィルキャリア(金井芽衣氏)
ポジウィルキャリアは、キャリアに特化したパーソナルトレーニングを行うオンラインサービスです。創業者の金井芽衣氏は、保育短大に進学し編入を考えていたとき、学長からの勧めでキャリアカウンセリングを知りました。はじめは「キャリア相談にお金を払うなんてありえない」と言われていた金井氏ですが、伴走型の長期支援サービスをリリースすると、徐々に結果が出るように。自身の手応えを信じ、新たな道を開拓した成功例です。
30代起業家の成功例|マネーフォワード(辻庸介氏)
マネーフォワードは、個人や法人向けの資産管理サービスです。創業者の辻庸介氏は、2012年に35歳で起業しました。辻氏は、お金に対して「人生において大事なのに勉強の機会も良いサービスもない」と課題を感じていたこと、また「お金×テクノロジー」に興味があったことから、このサービスを開発しました。創業当初はチームビルディングや優秀なエンジニアの獲得に苦労しましたが、徐々に成長し、現在は個人資産管理サービスとして利用者数350万人を超えるまでに成長しています。
40代起業家の成功例|ダイソン(ジェームズ・ダイソン氏)
ダイソンは、掃除機や扇風機などの家電製品を開発する会社です。創業者のジェームズ・ダイソン氏は、1991年に44歳で起業しました。ダイソン氏は創業前に手押し車のビジネスをしており、多額の借金と住宅ローンに苦しんでいました。その後、ダイソン氏は5年間の期間をかけてサイクロン式掃除機を開発し、現在の地位を確立しています。彼の革新的な製品を生み出すことへの挑戦と、諦めない姿勢が生んだ成功ストーリーです。
50代起業家の成功例|ライフネット生命(出口治明氏)
ライフネット生命は、2008年に出口治明氏と岩瀬大輔氏によって設立されました。出口氏は以前にもインターネットを使った生命保険を目指しており、ライフネット生命の設立当初からインターネットを活用した革新的な保険サービスを展開しています。彼らの起業は、シンプルでわかりやすい保険をインターネットで安く提供するというビジョンに基づいており、設立当初から話題を呼び、急成長を遂げました。
成功する起業家に共通する特徴
成功する起業家には、以下のような特徴があります。
事業に対する情熱を持っている
起業家は、自分の事業に対して情熱を持っています。彼らは、自分の提供する商品やサービスに自信を持ち、それを世の中に広めたいという強い思いを持っています。情熱があるからこそ、困難にも立ち向かい、継続的に努力できるのです。
リスクを取る意欲がある
起業家は、リスクを取る意欲があります。彼らは、安定した収入や地位を捨ててでも、自分の夢を追い求めます。リスクを取ることで、大きなチャンスや可能性を掴むことができると考えています。リスクを恐れないからこそ、革新的なアイデアやビジネスモデルを生み出すことができるのです。
長期的なビジョンを持っている
起業家は、長期的なビジョンを持っています。彼らは、自分の事業がどうなりたいか、どうなるべきかを明確にイメージしています。長期的なビジョンがあるからこそ、目標に向かって計画的に行動できるのです。また、ビジョンに沿って事業を成長させるために、必要な人材や資金、パートナーなどを探すことができるのです。
コミュニケーション能力がある
起業家は、コミュニケーション能力があります。彼らは、自分の事業やビジョンを分かりやすく伝えることができます。コミュニケーション能力があるからこそ、顧客や投資家、メディアなどに自分の魅力や価値をアピールできるのです。また、チームメンバーやパートナーとも円滑に協力できます。
タイムマネジメントに長けている
起業家は、タイムマネジメントに長けています。タイムマネジメントに長けているからこそ、優先順位をつけてタスクをこなし、効率的に成果を出すことができるのです。また、彼らは仕事とプライベートのバランスを保ち、ストレスや疲労を軽減しています。
起業の成功例から学ぼう
起業は、年齢に関係なく、誰でも挑戦できるものです。しかし、成功するには、情熱やリスク意欲、ビジョンやコミュニケーション能力、タイムマネジメントなどの特徴を持つことが必要です。これらの特徴を身につけることで、あなたも起業家としての道を歩むことができるでしょう。