脱サラ起業とは、会社員を辞めて自分のビジネスを始めることです。脱サラ起業には様々なメリットがありますが、同時に失敗のリスクも高まります。
そこで、この記事では、脱サラ起業におすすめの職種ランキング10選を紹介します。また、職種の選び方や注意点も解説します。脱サラ起業を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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脱サラ起業におすすめの職種ランキング10選
脱サラ起業におすすめの職種ランキングとして、以下の10職種を紹介します。
1 | Webライター |
2 | オンラインショップ運営 |
3 | 動画編集者 |
4 | ITエンジニア |
5 | アフィリエイター |
6 | 営業代行 |
7 | フランチャイズオーナー |
8 | コンサルタント |
9 | 配送業 |
10 | 農業など一次産業 |
1. Webライター
Webライターとは、インターネット上のメディアや企業のウェブサイトなどに記事を執筆する仕事です。Webライターは、自分の得意分野や興味のあるテーマに関する記事を書くことができ、また在宅で仕事ができるため、自分のペースで働くことができます。専門的な資格を求められないことから、スキルがない人でも始めやすい職種といえるでしょう。
Webライターになるためには、文章力やSEO(検索エンジン最適化)の知識が必要です。案件を獲得するためには自分で営業活動を行う必要がありますが、インターネット上の求人サイトやクラウドソーシングサービスなどを利用することで、比較的容易に仕事を見つけることができます。
2. オンラインショップ運営
オンラインショップ運営とは、インターネット上で商品やサービスを販売する仕事です。オンラインショップ運営では、自分で商品を作ったり仕入れたりすることもできますし、他社の商品を代理販売することもできます。Amazonや楽天市場など既存のECサイトを利用すれば、認知度が低い状態でも顧客を獲得することができるでしょう。
オンラインショップ運営で起業するためには、商品やサービスの企画力やマーケティング力が必要です。また、在庫管理や発送管理などの物流面や、決済方法や返品対応などの顧客対応も重要です。オンラインショップ運営は、インターネット上で多くの競合と戦わなければならないため、差別化や集客がカギとなります。
3. 動画編集者
動画編集者とは、動画制作において映像や音声などを編集する仕事です。YouTubeやTikTokなどの動画配信サービスや、テレビなどのメディアに関わることができます。
動画編集者になるためには、動画編集ソフトの操作技術や映像表現のセンスが必要です。またクライアントの要望に応えるために、コミュニケーション力や納期管理も重要です。動画編集者も他のフリーランス職種同様に自分で営業活動を行う必要がありますが、インターネット上の求人サイトやクラウドソーシングサービスなどを利用することで、比較的容易に仕事を見つけることができます。
4. ITエンジニア
ITエンジニアとは、コンピューターやインターネットに関する技術を用いてシステムやソフトウェアなどを開発する仕事です。一言でITエンジニアと言ってもさまざまな職種がありますが、システムエンジニアやプログラマー、ネットワークエンジニア、Webエンジニアなどがおもな職種となります。
ITエンジニアは様々な業界や分野において需要が高く、さらにDX化の波を受けて今後も需要が高まると考えられています。在宅で仕事ができる場合も多く、自分のペースで働ける点も魅力的です。ITエンジニアになるためにはプログラミング言語や開発ツールなどの技術力が必要なため、スクールや独学でのスキル獲得が求められます。
5. アフィリエイター
アフィリエイターとは、自分のウェブサイトやブログなどに他社の商品やサービスの広告を掲載し、その広告から成約があった場合に報酬を得る仕事です。PC1台で始められるため、初期費用を抑えたい方に向いています。また在宅で仕事ができる点も人気の理由です。
アフィリエイターになるためには、文章力やSEO(検索エンジン最適化)の知識が必要です。ただしインターネット上で多くの競合と戦わなければならないため、差別化や集客がカギとなります。
6. 営業代行
営業代行とは、商品やサービスの提供会社に代わって営業活動を行うことです。営業の即戦力として活動することになるため、営業スキルを持っていることが必須条件となります。インサイドセールスとしての雇用なら、在宅で働くこともできるでしょう。
営業代行の収入は成果報酬型や固定報酬型など様々な形態があり、業界や商材によってさまざまです。高単価の商材であれば、高い報酬を得られる可能性もあります。
7. フランチャイズオーナー
フランチャイズオーナーとは、既存のブランドやノウハウを利用して事業を展開することです。フランチャイズオーナーになるメリットは、開業資金や経営ノウハウ、集客力などが提供されることや、ブランド力や信頼性が高いことなどが挙げられます。
フランチャイズオーナーになるには、フランチャイズ本部からの加盟条件や契約内容をよく理解し、自分に合ったフランチャイズを選ぶことが重要です。また、フランチャイズ本部からの指導や規則に従うことも求められます。フランチャイズオーナーの収入は、ロイヤリティや広告費などの支払いを差し引いた利益になりますが、一定の安定収入が見込めます。
8. コンサルタント
コンサルタントとは、自分の専門知識や経験を活かして他社の課題解決や経営改善のための助言を行う職業です。自分の得意分野を活かせるうえ、多様な業界や企業と関われる点がメリットといえるでしょう。
コンサルタントになるには、高い専門性や分析力、提案力などが必要です。また、クライアントのニーズや期待に応えることも重要です。コンサルタントの収入は、時間単価や成果報酬型など様々な形態がありますが、一般的には高収入が得られる可能性があります。
9. 配送業
配送業とは、荷物や食品などを運送することです。近年ではフードデリバリーサービスの需要の高まりから、個人で配送業を始めた方も多く見られます。
配送業を行うメリットは、需要が安定していることや、自分の好きな時間帯やエリアで働けることなどが挙げられます。配送業を脱サラ起業として始めるには、運転免許や車両の購入・維持費用などが必要です。またお金をもらって配送を行う際は緑ナンバーの取得が求められます。白ナンバーで配達を行うと法律違反となりますので、届け出をすることも必要です。
10. 農業など一次産業
農業など一次産業も人気の脱サラ起業です。農業など一次産業を行うメリットは、需要が絶えることがない点や、今後のイノベーションの余地が大きい点などが挙げられます。
農業など一次産業を脱サラ起業として始めるには、土地や設備の購入・維持費用や農業技術などが必要です。農業など一次産業の収入は天候や市場の変動に左右されることもありますが、補助金や助成金などの支援もあります。
脱サラ起業で成功するための職種の選び方
脱サラ起業には多くのメリットがありますが、同時にリスクも高く、成功するかどうかは自分が選ぶ職種に大きく左右されます。では、どのようにして職種を選ぶべきなのでしょうか?
ここでは、脱サラ起業で成功するための職種の選び方について、以下の3つのポイントを紹介します。
- 自身のスキルと経験を生かせる分野を選ぶ
- 市場ニーズとトレンドを分析する
- ライフスタイルとの相性を考える
自身のスキルと経験を生かせる分野を選ぶ
脱サラ起業で職種を選ぶ際は、自身のスキルと経験を生かせるかを確認しましょう。自分が得意なことや好きなことを仕事にすることで、モチベーションや生産性が高まります。また、自分が持っている知識やノウハウを活用することで、競争力や付加価値を高めることができます。
例えば、Webライターなら文章力やSEO知識、オンラインショップ運営なら商品知識やマーケティング力、動画編集者なら映像制作技術やクリエイティビティなどが必要です。これらのスキルや経験は、会社員時代に培ったものや趣味で学んだものなど様々ですが、それらを軸にして職種を選ぶことがおすすめです。
市場ニーズとトレンドを分析する
自身のスキルと経験を生かせる分野を選んだら、次に市場ニーズとトレンドを分析することが大切です。市場ニーズとは、消費者やクライアントが求めているものや解決したい課題です。トレンドとは、現在や将来的に流行しているものや注目されているものです。市場ニーズとトレンドを分析することで、自分の提供するサービスや商品が需要があるかどうかや差別化できるかどうかを判断することができます。
例えば、ITエンジニアならWeb開発やAI開発などの需要が高い分野や最新技術に注目し、アフィリエイターなら人気ジャンルやキーワードに着目するなどが必要です。これらの市場ニーズとトレンドは、インターネットや書籍などで調べたり、実際に消費者やクライアントにアンケートやインタビューを行ったりすることで把握することができます。
ライフスタイルとの相性を考える
最後に、自分が選ぶ職種が自分のライフスタイルと相性が良いかどうかを考えることも重要です。
例えば、自由な時間や場所で働きたい人は、在宅やリモートワークが可能な職種を選ぶと良いでしょう。逆に、人と接することやチームワークが好きな人は、対面やオフィスで働く職種を選ぶと良いでしょう。安定した収入が欲しい人は需要が安定している職種や契約形態が判断基準となりますし、高収入を目指す人は、需要が高くても競争が激しい職種や成果報酬型の契約形態が向いているでしょう。
自分のライフスタイルと相性が良い職種を選ぶことで、仕事に対する満足度や幸福度が高まります。
脱サラ起業で失敗を回避するコツ
脱サラ起業を成功させるためには、事前の準備と計画が必要です。ここでは、脱サラ起業で失敗を回避するためのコツを3つ紹介します。
- 市場調査を怠らない
- 綿密な財務計画を立てる
- リスクを特定し対策を講じる
市場調査を怠らない
脱サラ起業で最も重要なことは、市場調査をしっかりと行うことです。自分が提供する商品やサービスに対する需要や競合状況、ターゲット層の特徴やニーズなどを把握することで、ビジネスモデルや戦略を立てやすくなります。
市場調査を怠ると、顧客の声に耳を傾けられず、市場に合わない商品やサービスを提供してしまう可能性があります。市場調査は、インターネットや書籍、専門家や先輩起業家などから情報収集するだけでなく、実際に顧客にアンケートやインタビューを行ったり、商品やサービスのテスト販売を行ったりすることも大切です。
綿密な財務計画を立てる
脱サラ起業では、資金繰りが命と言っても過言ではありません。起業初期は収入が少なく支出が多いため、資金不足に陥るリスクが高いです。そのため、事業開始前に必要な資金や収支の見通しを詳細に計算し、綿密な財務計画を立てることが必要です。
財務計画では、自己資金や借入金、補助金や投資などの資金源や、人件費や設備費、広告費や税金などの経費や、売上や利益などの収入を見積もります。また、予想外の事態に備えて、余裕資金も確保しておきましょう。
関連記事:起業にかかる費用はどのくらい?費用目安と資金調達方法を解説
リスクを特定し対策を講じる
脱サラ起業では、様々なリスクに直面する可能性があります。例えば、競合による価格競争や技術革新による市場変化、顧客のクレームやトラブル、法律や規制の変更などです。これらのリスクに対処できなければ、事業が存続できなくなる恐れがあります。
そのため、事前にリスクを特定し、それぞれのリスクに対する対策を考えておくことが大切です。リスク対策では、リスクの発生確率と影響度を評価し、優先順位をつけます。そして、リスクを回避する方法や軽減する方法、回復する方法などを検討します。また、定期的にリスクの見直しや評価を行い、必要に応じて対策を改善します。
脱サラ起業成功の鍵は業種選びにあり
脱サラ起業は、自分のやりたいことを実現するための素晴らしいチャンスですが、同時に多くの困難やリスクも伴います。市場調査や財務計画、リスク対策など、綿密な準備と計画を行い、起業を成功させましょう。
起業を検討している方は、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。