「持ち前のタイピングスキルを採用面接でアピールしたい」とタイピング検定をお探しの方。
残念ですが、タイピング検定自体、就職や転職で有利になるほどの検定ではありません。
ですので、スキルアップの手段として、受験を検討すると良いでしょう。
この記事ではおすすめのタイピング検定5種について、ご紹介します。
記事後半では受験級の選び方や履歴書で書ける検定についても解説しますので、ぜひ最後までご一読くださいね。
おすすめのタイピング検定5選
この章ではおすすめのタイピング検定を5つご紹介します。
タイピング検定は大きく分けて以下2タイプ。
- タイピングスキルのみを問う試験
- タイピングスキルを含めた文書作成スキルやITスキルを問う試験
それぞれ見ていきましょう。
ビジネスキーボード検定試験
ビジネスキーボード検定試験はタイピングスキルのみを判定する検定。
幅広いタイピングスキルが身に付く検定ですよ。
というのも、日本語入力のスキルを問う検定が多い中で、英語と数値の入力スキルを問うのは、ビジネスキーボード検定だけだからです。
科目ごとの入力文字数によりS~Dの5段階評価で技能認定します。
そのため、この検定に合否判定はありません。
ノーミスで入力した場合にS判定がつきますが、S判定は神の領域。
事務仕事でアピールするならB判定以上あれば充分といえるでしょう。
主催は商工会議所
検定料は2,620円
タイピング技能検定
タイピング技能検定もタイピングスキルのみを問う検定。
ローマ字入力を習得していくうえで必要な能力を3種類の試験科目で評価します。
タイピング技能検定はもっとも手軽に腕試しできる検定ですよ。
受験期間内(2週間)であれば24時間いつでもオンライン受験できるから。
自宅のパソコンや職場、学校など。フレキシブルに場所を選んで受験できるのが、うれしいですね。
ただ、実務的ではない一面も。漢字変換がない検定なので実務上の指の動きとは異なるから。
タイピングスピードアップを目的に受験するのが望ましいかもしれませんね。
主催は日本最大級のタイピング練習サイトを運営するイータイピング社。
検定料は2750円〜5500円。
日本語ワープロ検定
日本語ワープロ検定はタイピングスピードと合わせて、ビジネス文書作成スキルを問う検定です。
試験内容は速度問題と文章作成問題で構成され、速度問題では制限時間10分間で一般現代文を入力させます。
等級ごとに合格文字数が設定されており、4級で200字以上、最高等級1級では700字以上入力する必要があるのだそう。
文章作成問題では、制限時間20分の間にビジネス文書を作成させます。
4級では文書作成のみ。
ですが、3級からは表作成が含まれ、準1級ではさらに地図作成も含まれたより高度な問題に。
仕事で活かすには「準2級」以上でないとあまり効力がないそう。
ですので、それなりの受験対策が必要といえるでしょう。
主催 日本情報処理検定協会
検定料 1500円~5000円
パソコンスピード検定試験
パソコンスピード検定試験はタイピングスキルを含めて文書作成スキルを問う試験。
実用的なタイピングスキルを証明できますよ。
紙の文書を見ながら漢字変換込みの和文をタイピングさせる試験だから。
実際の事務仕事でもありそうなシチュエーションですよね。
パソコンスピード検定試験には合否判定はありません。
10分以内でどれだけの文字を入力できたかで取得級が決まります。
ですので「1分あたり〇文字打てます」というアピールには使いやすい試験ですよ。
基本的に団体受験(10名以上)の受験者が必要ですが、対応校に申し込めば個人受験も可能です。
主催 日本情報処理協会
受験料 1200円
P検
P検はタイピングスキルを含め、パソコン全般の知識を問うタイプの試験です。
学生から社会人までの幅広い層がP検を受験しています。
具体的な試験内容は以下の通り。
- 「タイピング」
- 「コンピューター知識」
- 「オフィスソフト(Word、Excel)の実技」
MOS試験とよく似ていますが、MOS試験はExcelやWordのみの試験に対し、P検はExcelやWordだけでなく、パソコン全般の知識を問うのが特徴。
幅広く知識を身につけたい人はP検を受験すると良いでしょう。
主催 ベネッセコーポレーション
受験料 1000円~10000円(学割あり)
受験級を決めよう
「何級を受けたら良いのかわからない」
そんな方はまずはイータイピングの模擬試験でタイピングレベルを確認すると良いでしょう。
イータイピングの模擬試験は7級~特級まであり、いずれも無料で何度でも受験できます。
模擬試験が終了すると、受験した級が合格圏内か画面で教えてくれますよ。
合格圏内と表示されれば、さらに上のレベルの模擬試験を受験し、合格圏外ならば下のレベルの模擬試験を受験しましょう。
今のレベルに適した受験級が見つかりますよ。
タイピング速度が速いといえる基準は?
日本語入力で100~120字程度打てたら(漢字変換なし)、事務作業にはじゅうぶんな速さといわれています。
では1分間に120字タイピングできるかどうか、試してみたいと思いませんか?
タイピングスピードチェックには下記サイトで腕試しすると良いですよ。
無料で気軽にテストできるのでおすすめです。
インターネットでタイピング練習 イータイピング │e-typing
イータイピングのテストで「C-~B+」の範囲が「かな入力100~120文字」にあたります。
「腕試しレベルチェック」のスコア判定が209を超えると一般的に速いといえるレベルのようです。
出典:e-typing
タイピング検定は履歴書に書ける?【結論:アピールにはならない】
残念ながら、タイピング検定自体、就職や転職で有利になるほどの資格ではありません。
今や「できて当たり前」と思われがちなスキルだからです。
ですので、履歴書に書くならタイピング力だけではなく、タイピング力を含めたパソコンスキルを問う資格を選ぶと良いでしょう。
ご紹介したものの中では「P検」がおすすめですね。
認知度も高く、総合的なパソコンスキルを問う検定なので。
ただ、履歴書に書くなら2級以上の合格が必要です。
面接官にアピールするために、徹底した試験対策に努めましょう。
スキルアップのためにタイピング検定にチャレンジしてみよう(まとめ)
おすすめのタイピング検定について、ご紹介しました。
マイナビの調査によると、新社会人のうち「タッチタイピングができる」と答えたのは全体の39.3%。残り6割は「できない」と答えたそうです。
ですので、タッチタイピングができるのは、あなたにとってかなりのステータスになりますよ。
就職で有利とまではいかなくても、採用側にとっての安心材料にはなるかもしれません。
タイピングスキルが上がれば、業務の生産性も向上します。
ですので、スキルアップの手段として、タイピング検定に挑戦してみてはいかがでしょうか?