Webライターになるために必要な資格はありません。
しかし他の人と差別化を図るために「Webライターとしてアピールできる資格がほしい」と思う人も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに、Webライティング能力検定をオススメします。
能力をアピールできる資格であるのはもちろん、受験勉強することでWebライティングの知識も深まるからです。
そこで今回はWebライティング能力検定の詳細や評判、勉強方法などを解説します。
Webライターで資格取得を考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。
Webライティング能力検定とは
Webライティング能力検定とは、一般社団法人日本WEBライティング協会が開催する資格試験のことです。
以下の4つについて解説します。
- 1級・2級・3級の違い
- Webライティング能力検定の試験内容
- 注意!資格更新する必要がある
- Webライティング能力検定とWebライティング技能検定との違いは?
1級・2級・3級の違い
Webライティング能力検定には1級・2級・3級があります。
受験する問題内容は同じですが、得点によって取得する級が変わります。
スキルの目安 | 合格点数 | |
1級 | 一般的な仕事に加え、高度な仕事もできるトップレベルのスキル | 80〜88点 |
2級 | 一般的な仕事をする上で十分なスキル | 70〜79点 |
3級 | 一般的な仕事をする上で最低限のスキル | 53〜69点 |
満点は88点です。点数が53点以下の場合は、資格なしとなります。
1級を取得すると、次のようなメリットもあります。
- Webライティング能力検定試験監督者の優先的な採用
- 一般社団法人日本WEBライティング協会に寄せられる執筆依頼を、優先的に紹介してもらえる
- アフィリエイトの報酬が2倍になる
※Webライティング能力検定の紹介をした際に得られるアフィリエイト報酬が2倍になります。成約者一人あたりの報酬は3,000円です。
Webライティング能力検定の試験内容
Webライティング能力検定の試験内容と点数、解答方法は以下のとおりです。
受験科目 | 内容 | 満点 | 解答方法 |
国語 | 誰でも理解できるような、わかりやすく正しい日本語 | 12点 | 4択 |
Webライティング | 企業HP、ネットショップ、ブログ、FB、などのライティングスキル | 12点 | 4択 |
コピーライティング、メールライティング | 売れるライティング、メールの対応方法 | 16点 | 4択 |
SEO | 多くの人に訪問してもらい、売上を増やすSEO | 16点 | 4択 |
倫理・法律、炎上対策 | トラブルを回避するライティングスキル | 16点 | 4択 |
ミニ論文 | 意図が伝わり、信頼アップさせる文章 | 16点 | 記述式 |
(参照:日本WEBライティング協会®)
注意!資格更新する必要がある
Webライティング能力検定の資格は、2年ごとに更新しなければなりません。
更新費用は12,000円で、資格更新用の動画を見たのち、200字以上のレポート提出が必要です。
レポート内容は次の2つから選びます。
- 動画を見た感想
- 動画を見てWebライティングをどう活かしていきたいか
レポートの合格基準は常識的な範囲内なので、難しい内容ではありません。
過去のレポートがこちらで紹介されているので、参考にしてみるのもよいでしょう。
更新し忘れると、資格の期限が切れてしまうので注意が必要です。
Webライティング能力検定とWebライティング技能検定との違いは?
Webライティング能力検定と混同されやすい資格に「Webライティング技能検定」があります。
それぞれの違いをまとめました。
Webライティング能力検定 | Webライティング技能検定 | |
運営元 | 一般社団法人日本WEBライティング協会 | 一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会 |
受験料 |
13,500円 ※中高生、短大、大学生は6,750円。当日学生証の提示が必要。 |
6,000円 合格証・認定カード・「WEBライティング実務士」IDを発行する場合は、手数料3,000円が必要。 |
受験資格 | なし | WEBライティング技能検定講座(32,000円)を購入した人 |
試験日 | 3ヶ月に1回程度 | 毎月 |
更新 |
必要(2年に一度) 更新費用は12,000円 |
不要 |
対象者 | 初心者〜中級者 | 未経験者・初心者 |
オンライン受験 | × | ◯ |
大きく異なるのは対象者と受験方法です。
Webライティング能力検定は初心者から中級者が対象で、難易度は少々高め。
SEOや炎上対策は経験がないと解答が難しい問題なので、Webライティング経験がある人に向いている検定です。
対してWebライティング技能検定は未経験から初心者が対象で、難易度は低め。
基本的な知識があれば解ける問題が多いので、講座をしっかり勉強しておけば対応できるでしょう。
これからWebライティングを始めようと思っている人や、Webライティングを始めたばかりの人に向いている検定です。
受験方法も大きく異なります。
Webライティング能力検定は会場受験のみですが、Webライティング技能検定はオンライン受験のみです。
Webライティング能力検定の評判
Webライティング能力検定の評判について、Twitterで口コミを調べてみました。
『Webライティング能力検定』というものがあるのをご存知ですか?
KDDIやマイナビ、ドスパラなど有名企業の社員さんも受験しているそうです☺️
1〜3級まであるので、もし1級に合格できるようなら相当な実績になりますね✨
次回開催日は8/30とのこと💡
興味がある方はぜひ調べてみてください✨
— ナオヤ(山田 尚弥)l エルメ認定講座の講師 (@tanukichi_papa7) June 13, 2020
クラウドソーシングのプロフィールに「Webライティング能力検定資格取得」と載せたら、仕事を獲得できた人もいるようです。
他には「受験勉強をしたことで、知識が深まった」という意見も。
https://twitter.com/kobalog_net/status/1305881333302874112?s=21
反対に「資格よりも実績を重視した方がよい」という声もありました。
「Webライティング能力検定」なる資格があるのか…典型的な資格ビジネスって感じ(笑)
ライティング能力なんてブログの実績みせたほうが5兆倍証明になりそうだけども…ちなみに、転職サイトにブログ実績のせたらライター、webマーケ、EC運用企業からスカウト増えました(^^)働かないけど(笑)
— みそ@ブログで人生激変 (@misobloggg) May 20, 2021
全体的な口コミとしては、Webライティング能力検定の資格を取得してよかったという声が多く見られました。
Webライティング能力検定は独学可能?勉強方法を紹介
Webライティング能力検定の勉強法を2つ紹介します。
- 公式問題集&DVD
- ミニ論文対策
公式問題集&DVD
Webライティング能力検定は、公式から出ている問題集を使って勉強するとよいでしょう。
公式問題集には模擬問題もついているので、実践的な学習ができます。
問題集は130ページほどで、読むだけなら1時間程度で終わるボリュームです。
何度もテキストを読み込み、模擬問題がしっかりと解けるようになれば、1級合格も可能です。間違えやすい部分は何度も復習して、苦手な科目をなくしておきましょう。
問題集以外の勉強方法だと、日頃から新聞や本に触れておくのもオススメ。
繰り返し問題集を解き、日頃から言葉に触れていくとよいでしょう。
それでも「合格できるか不安」と感じる人向けに、DVDセットもあります。
DVDセットの価格は19,800円(学生は9,900円)です。
DVDセットの価格の内訳は次のとおりです。
- 受験費用
- テキスト
- DVD
- 問題集
- 論文の添削サービス(2回まで)
1級または2級に合格できなかった場合、DVD費用のみ返金されます。
「2級以上で絶対に合格したい!」という人は、DVDセットを利用してみてはいかがでしょうか。
ミニ論文対策
ミニ論文は200〜300文字の記述問題です。
出題内容は「Webライティングに関すること」と決まっているので、普段からテーマについて意識しておくと小論文が書きやすくなります。
日頃からwebライターとして文章を書いている人にとって、ミニ小論文は特別に難しいものではないでしょう。
とはいえ、いきなり書けと言われても難しいもの。
ましてや初心者が200〜300文字の文章を書くには、少々練習が必要です。
ミニ小論文を書くうえでオススメなのが「PREP法」です。
PREP法とは「結論→理由→具体例→結論」で書く文章の型のこと。
PREP法を使えば読み手にわかりやすく、論理的な文章が書けるようになります。
P(結論):Webライターは運動不足になりやすい職業です。
R(理由):なぜならずっと座りっぱなしでいることが多いためです。
E(具体例):執筆に集中すると、何時間も同じ体勢になってしまうことも。
Webライターを本業にしている人は外へ出勤しないため、ますます身体を動かさなくなります。
対策としては一つ見出しを書き終えたらストレッチしたり、時間を決めてウォーキングしたりするとよいでしょう。
気分転換にカフェに出かけて執筆するのも、軽い運動になってオススメです。
P(結論):Webライターは運動不足になりやすいので、意識的に身体を動かすようにしましょう。
この例文で248文字でした。
内容を型に当てはめるだけで、ミニ小論文が完成します。
PREP法はWebライティングをする上でよく使う文章の型なので、これを機に覚えておくとよいでしょう。
Webライティング能力検定を取得するメリット
Webライティング能力検定の資格を取得することで、次のようなメリットが得られます。
- Webライティングの知識が身につく
- Webライターの資格としてアピールできる
Webライティングの知識が身につく
Webライティング能力検定の学習をすることで、知識が体系的に身につきます。
Webライティング能力検定の試験は実践的な内容になっているので、受験勉強するうちにWebライティングの知識を習得できるのです。
Webライティング能力検定の学習では正しい日本語はもちろん、SEOやネットリテラシーなどのさまざまな知識が必要となります。
受験勉強する中でWebライティングの知識が身につき、さらにスキルアップにつながっていきます。
Webライターの資格としてアピールできる
もう一つのメリットは所有資格としてアピールできることです。
ポートフォリオやプロフィール欄に「Webライティング能力検定◯級」と書けるようになります。
初心者のうちは実績が少ない人もいるでしょう。そのような状況で、自分をアピールできるのはプロフィールです。
プロフィールは履歴書のようなもの。クライアントは、実績が少ないあなたの能力を判断するために、プロフィールを参考にします。
所有資格の欄に「Webライティング能力検定◯級」と載せることで、大きな自己アピールにつながります。
Webライティング能力検定Q&A
Webライティング能力検定について、気になることをQ&Aにまとめました。
- 就活に役立つ?
- 試験日はいつ?受験会場は?
- 合格率は?
就活に役立つ?
答えは「YES」です。理由は2つあります。
1つ目の理由は保有資格が増えることで、自己アピールができるから。
2つ目の理由はWebライティング能力検定の勉強をすることで、わかりやすい文章が書けるようになるからです。
就活での企業へのアプローチ方法として積極性やコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などが注目されがちです。
しかし実際の就活では履歴書やエントリーシート、小論文などの文章を書く機会が増えます。
相手にわかりやすい文章を書くには正しい日本語を使い、論理的に自分の主張をまとめなくてはなりません。
就活にWebライティング能力検定の資格は必要不可欠ではありませんが、資格取得に加え「文章力」のスキルが身につくため、役立つ資格と言えるでしょう。
試験日はいつ?受験会場は?
試験日は以下のとおりです。
- 第31回 2021年11月28日(日)
- 第32回 2022年2月27日(日)
開催場所は、次の全国17会場が選べます。
受験人数が10人以上集まり、試験監督が派遣できる場所であれば、全国どこでも受けられます。
- 札幌市内
- 仙台市内
- 新潟市内
- 東京都中心部
- 茅ヶ崎市内
- 静岡市内
- 松本市内
- 名古屋市内
- 金沢市内
- 京都市内
- 大阪市内
- 岡山市内
- 広島市内
- 高松市内
- 福岡市内
- 熊本市内
- 那覇市内
(参照:日本WEBライティング協会®)
合格率は?
公式ホームページによると、近年の1級合格率は25〜30%だそうです。
1級は「高度な仕事もできるトップレベルのスキル」が必要となるので難易度が高く、合格率も3割程度と低めとなっています。
2級と3級の合格率は公表されていませんでした。
3級であれば点数が低くても53点以上で合格できるので、全体の合格率はさらに上がるでしょう。
まとめ|Webライティング能力検定はWebライターとしての能力をアピールできる資格
Webライティング能力検定について紹介しました。
内容を簡単にまとめると以下のとおりです。
- 資格は1級・2級・3級があり、獲得した得点によって級が変わる
- Webライティング技能検定よりも難易度が高め
- 勉強方法は公式テキストやDVDを活用しよう
- Webライティング能力検定の評判では「取得してよかった」との声が多い
Webライティング能力検定で得た資格は履歴書やプロフィールに書けるので、能力のアピールになります。
しかし資格を取っただけで、必ずWebライティングの仕事の依頼が入るというわけではありません。
資格を持っていることで得られた依頼でも、クライアントの求める実力がなければ、次の依頼はなくなる場合もあるのです。
継続した仕事が依頼されるよう資格取得で満足せず、勉強し続けましょう!
なおWebライティング能力検定以外のWebライター関連の資格はこちらで紹介しています。
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文:おおしまはな(ポートフォリオはこちら)
編集:こたつ(ポートフォリオはこちら)