副業に人気のWebライターとブロガー。どちらもWeb上で「記事を書く」という点では同じですが、違いはあるの?どちらがいいの?と疑問を抱える人も多いのではないでしょうか。
実はWebライターとブロガーは、以下の5つの項目でまったく異なります。
- 収入源
- 収入が出るまでの期間
- 記事内容
- 記事の所有権
- 向いている人
Webライターやブロガーに興味があるけど、どちらがいいのか分からない方に、それぞれのメリットやデメリットをふまえて詳しく解説しています。
この記事を読んで5つの違いを理解し、Webライターとブロガーへの第一歩を踏み出してみませんか。
Webライターとは?ブロガーとは?
Webライターとブロガー。記事を書くという点では共通していますが、性質はまったく違います。
まずはWebライターとブロガーの特徴を見てみましょう。
Webライターは依頼を受けてWebメディアの記事を執筆する人
Webライターの特徴を一言でいうと「依頼を受けてWebメディアの記事を執筆する人」です。
Webライターは、クライアントから仕事の依頼を受け、用意された構成に沿って記事を作成し、納品して報酬を得ます。
Webライターといっても様々なライターがいます。
- 新聞やメディアに掲載する記事を書くライター
- 企業の広告記事を書くライター
- 集客するための記事を書くライター
- 商品記事を書くライター
どのライターもクライアントがいるということが大きな特徴です。
ブロガーは自分で自分のWebサイトに記事を執筆している人
ブロガーの特徴を一言でいうと「誰に雇われることもなく自分のWebサイトに記事を執筆している人」です。
ブロガーはWebライターと違って、記事を執筆したからといって報酬は発生しません。
ブロガーも様々なブロガーがいます。
- 日記のようにブログを書いているブロガー
- レシピや得意分野の記事を書いているブロガー
- 色々な商品を使ったレビュー記事を書いている人ブロガー
- 子育て、仕事などの経験談や伝えたいことを書いているブロガー
ブロガーは情報や記録などを自分のブログに公開し、広告収入によって収入を得ているのが大きな特徴です。
またWebライターは記事を書く場合が多いのに対し、ブロガーは記事を書くだけでなくWebサイトの運営全般を行う必要があります。
Webライターとブロガーの違い
Webライターとブロガーの違いは大きく分けて以下の5つです。
Webライター | ブロガー | |
---|---|---|
収入源 | 労働収入 | 広告収入 |
収益までの期間 | 短い | 長い |
記事の内容 | クライアント指定 | 自由に決められる |
所有権 | クライアントにある | 自分にある |
向いている人 | 与えられた記事を コツコツやりたい人 | 自分の興味あるものを自由に 書いて作り上げていきたい人 |
収入源が労働収入か広告収入か
まず収入源について、Webライターは労働収入でブロガーは広告収入です。
Webライターは文字単価や記事単価に応じて、クライアントから支払われます。
働いた時間ではなく記事を納品した分に対して得られるので、頑張ったら頑張った分報酬も多く得られます。
文字単価で得られる報酬例を見てみましょう。
文字単価×1記事の文字数×月の執筆本数=月収
例)文字単価1円×1記事3000文字×月10本=月収3万円
このように記事を執筆し、納品すればクライアントから報酬がもらえるため、比較的容易に報酬を得られます。
一方ブロガーは、おもに広告収入です。
広告収入とは自分で書いた記事にアフィリエイトリンクや広告を貼り、そのアフィリエイトリンクや広告から購入、クリックされたときに支払われる収入です。
Webライターのように記事を執筆したからといって即報酬が入ってくるわけではありません。
執筆=報酬ではないのが大きな違いです。
あくまでも自分のブログ記事に貼られているアフィリエイト広告によるため、読者にしっかり読んでもらい、興味を引かせることが出来ないとなかなか報酬に繋がりません。
【収入源の違い】
Webライターは労働収入のため、執筆していけば報酬が発生する。
ブロガーは広告収入のため、最初はタダ働き状態ですぐに報酬が発生しない。
収益までの期間は短いか、長いか
収益化までの期間はWebライターは短く、ブロガーは長いです。
Webライターは、文字単価や記事単価で依頼を受けて執筆し、無事納品することができれば即収入になるため、収益までの期間は短いです。
一方、ブロガーは記事を執筆したからといってすぐに収益につながるわけではありません。
執筆した記事を読者が読み、その記事内の広告をクリックし、そこから商品を購入してくれなければ報酬は発生しません。
記事を投稿してから最低でも3ヶ月はかかるため、収益までの期間は長いです。
【収益までの期間】
Webライターは収益までの期間は短いです。
ブロガーは収益までの期間が長いです。
記事の内容が決まっているか、自由か
記事の内容の違いについても異なりWebライターはクライアントが決め、ブロガーは自分で決めます。Webライターもブロガーも記事を執筆するという点や記事内容も共通していますが、記事内容の決まり方が違うのです。
Webライターは、自分で決めることができません。
クライアントから記事の内容を指定され、その要望に沿って記事を書きます。
あくまでもクライアントによって決まります。
一方ブロガーは、記事の内容を自分で自由に決められます。
記事の内容は自分の興味がある内容、好きなジャンル、伝えたいことなど何でもOK。
自分の得意なことを記事にできるので、ライターよりも執筆しやすい傾向にあります。
(といっても、ブロガーも読者のニーズありきで記事を書くケースが多いので、ほんとうの意味で「好きなように書ける」とはまた違いますが……)
【記事の内容の違い】
Webライターはクライアントから指定された内容を執筆する。
ブロガーは自分で自由に決めて執筆する。
所有権のあるなし
Webライターもブロガーも記事を執筆していますが、所有権のあるなしは違います。
Webライターはクライアントに依頼されて記事を執筆し、報酬を得ます。
そのため所有権はクライアント側にあり、勝手に記事を訂正、削除することはできません。
もちろん記事から発生した収益もすべてクライアントのものです。注意しましょう。
一方ブロガーは、自分のブログに自由に記事を執筆します。
そのため所有権は自分にあり、記事の修正や削除も自由です。
また、ずっとサイトに残るためブログは資産になります。
【所有権のあるなし】
Webライターの所有権はクライアントにあり、自由に訂正や削除はできません。
ブロガーの所有権は自分にあり、自由に訂正や削除ができます。
Webライターに向いている人、ブロガーに向いている人
では実際どんな人がWebライターやブロガーに向いているのでしょうか。
Webライターはクライアントの指示のもと、記事を執筆します。
そのため次のような人が向いています。
- 文章を書くことが苦痛でない人
- ルールを守れる人
- ライティング技術を磨きたい人
- 人から指示をされることに抵抗がない人
- 修正や要望に対して真摯に対応できる人
- すぐに報酬が欲しい人
一方、ブロガーは自分で自由に記事を執筆します。
そのため、次のような人が向いています。
- 文字を書くことが苦痛でない人
- 自由に好きなことを執筆したい人
- 特技や好きなことがある人
- 自己管理がしっかりできる人
- 大きな夢を持ってコツコツ継続できる人
- 長期的に収益を出していきたい人
- すぐに報酬が得られなくても頑張れる人
Webライターもブロガーも、文字を書くことが苦痛だったらできません。
得意ではなくていいので、苦痛に感じず向上心持って取り組める人が向いています。
Webライターとブロガーのメリットデメリット
ここまでWebライターとブロガーの違いについて解説してきました。
次にWebライターとブロガーのメリット・デメリットについて見てみましょう。
Webライターのメリット
Webライターのメリットは次の4つです。
- パソコン1台で、場所・時間関係なく仕事ができる
- 何度も案件をこなすうちに、ライティング力、SEOの知識、マメジメント力など、様々なスキルを身につけることができる
- 執筆した量に対して、確実に報酬を得られる
- 頑張り次第で正社員並みに稼げる
Webライターは、毎日の子育て・家事に忙しい主婦の方や会社員の副業としても気軽に始められ、すぐに報酬を得られる点が大きなメリットです。特別な資格や経験がなくても誰でも始められるので、副業ですぐに報酬を得たい方におすすめ。
また案件をこなしていくうちに、様々なスキルを身につけられるのも大きな特徴です。
記事を添削してもらえることもあり、報酬を得ながら確実にスキルアップが目指せます。
Webライターのデメリット
Webライターのデメリットは次の5つです。
- 最初は単価が安い
- 案件をこなすにも限界があり、収入の限度もある
- どんなに頑張っても自分の資産にはならない
- 書きたい記事、好きなことが書けない
- 時間の切り売りになる
このようにWebライターにはデメリットもあります。
とくに初心者で始めたとき、最初はどうしても単価が低くなりがちです。
また、記事の所有権はクライアントにあるため記事そのものは資産になりません。そのため時間の切り売りする性質が大きく、労働収入となってしまいます。
ブロガーのメリット
ブロガーのメリットは7つです。
- パソコン1台で、場所・時間関係なくできる
- 初期費用がほとんどかからない
- 自分の好きなことを執筆できる
- 一度書いた記事はずっと残り、資産になる
- 過去に書いた記事から報酬を得ることもできるため、不労所得を得られる
- ブログを通して仕事の依頼がくる
- 数万円~数百万円と収入が無限で夢がある
ブロガーもWebライター同様、好きな場所・好きな時間に執筆できます。
そのため、忙しい主婦や仕事しながら副業を目指す会社員の方でも、初期費用をほとんどかけずできるのが大きなメリット。
記事の内容も自分の好きなこと、得意分野など何でもいいので書きたいことが色々ある方はおすすめです。
またWebライターと違って、一度作った記事はずっと資産として残り続けますので、月に数十万、数百万稼ぐことも可能です。不労所得が得られたら夢が広がりますね。
ブロガーのデメリット
ブロガーのデメリットは4つです。
- 成果が出るまで時間がかかる
- 挫折しやすい
- ただ記事を書いているだけでは収入にならない
- 記事の分析が必要
ブロガーにもデメリットがあります。
一番のデメリットは一生懸命記事を書き続けてもすぐに報酬に繋がらないため、挫折しやすいことです。
また記事を検索順位のトップページに載るよう分析と改善をしなければならないため、やみくもに記事を書けばいいというわけではありません。
読者の目線に立ち、読者が読んでよかったと思ってもらえるような記事を書くことが大切です。
Webライターとブロガーどちらを始めればいい?
ここまでWebライターとブロガーの違いやメリット・デメリットを見てきました。
結局どちらがいいの?と思う方も多いのではないでしょうか。
実際Webライターとブログ、どちらを始めればいいのか見てみましょう。
Webライターとブロガー、両方やろう
「Webライターとブロガー、どちらをやればいいの?」の回答として、当サイトとしては「両方ともやろう」を推奨しています。
というのもWebライターとブロガーのメリットとデメリットはそれぞれがそれぞれを補い合うからです。
たとえばブロガーのデメリットに「なかなか報酬が発生しない」ことがありました。 このブロガーのデメリットはWebライターを同時にはじめることで解消可能なのです。
Webライターのメリットは「収益発生までの時間が短いこと」でしたよね?
もちろんWebライター側のデメリットもブロガーを同時に行うことで打ち消すことが可能です。
Webライターは記事の所有権が自分になく、どうしても労働収入になりがち。しかしブログには資産として記事を貯めていけるので、記事執筆を休んでいる時にも広告収入が発生する可能性があるのです。
Webライターとブロガー、両方をするのが最強といえるでしょう。
Webライターの始め方
Webライターをはじめるには、まずクラウドソーシングサイトに登録しましょう。クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数の人に業務を委託する業務形態です。受注者も全てインターネット上で完結するため、副業する会社員や主婦にも人気で、近年クラウドソーシングサイトに登録する人が増加しています。
手順は次の通りです。
- クラウドソーシングサイトの登録をする
- 仕事を請け負う
- 納品して報酬を得る
クラウドソーシングサイトで有名なのが、「クラウドワークス」「ランザーズ」「ココナラ」などがあります。まずはこのうち1つ登録してみましょう。
ブログの始め方
ブログの始め方は、次の通りです。
- ブログサービスを選ぶ
- ブログを書く
- アドセンスやアフェリエイトなどの広告を貼る
ブログサービスは無料と有料の2種類あり、収益化を目指すのであれば有料のWord Press(ワードプレス)を選びましょう。
Webライターとブロガーの両立が最強
Webライターもブロガーも「記事を書く」という点は共通しています。
しかし「記事を書く」という点以外は異なる点が多く、それぞれのメリット・デメリットを踏まえて始めることが大切です。
どちらもパソコンとインターネット環境さえあれば、すぐに始めることができます。
初心者が始めるにはとても良い副業です。副業から本業になる方も多く、自分の手でスキルを高めながら稼いでいけたら素敵ですね。
このまま将来に不安を抱えている方も、副業にチャレンジしてみたいと思っている方も、初心者から簡単に始められるWebライターとブログはおすすめです。
スキルを高めながら不労所得を得ることができるWEBライターとブロガーは最強です。
ぜひ一歩踏み出し、自己成長と収益アップを目指してみませんか。