HSPのおすすめの仕事としてWebライターが注目を浴びています。WebライターはHSPの繊細さや共感力を活かせるほか、在宅で働けるのでストレスを感じにくいといえるでしょう。
この記事ではHSPがなぜWebライターに向いているかを解説しています。合わせてwebライターの仕事の探し方や仕事をする際に気を付けるべき点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
HSPはWebライターがおすすめ
HSPとはHighly Sensitive Person(非常に感受性が強く敏感な気質をもった人)の略称で、「繊細さん」とも呼ばれています。
HSPの特性として、以下の4つが挙げられます。
- 思慮深い(考え過ぎてしまう・空気を読み過ぎる)
- 感情移入しやすい(共感力が高い)
- 刺激に敏感である(ストレスを感じやすい)
- 細かいことに気づきやすい(匂いや音の違い、人の表情など)
こういった特性から一般的な人より疲れやすく、ストレスを感じやすい傾向があります。仕事でストレスを強く感じて心身ともに疲弊してしまい、最悪な場合うつ病などを発症してしまうこともあるようです。
そんな繊細さんであるHSPの適職として最近注目を浴びているのがWebライターという在宅の仕事です。
結論として、HSPはWebライターに向いています。かくいう私もHSPであり、Webライターになって3年になります。
この記事ではなぜHSPがWebライターに向いているのか詳しい説明とともに、WebライターをするうえでHSPが気を付けるべき点についても解説いたします。後半ではWebライター以外にHSPに比較的向いているとされる職種についても軽く紹介します。
HSPがWebライターに向いている理由
HSPがWebライターに向いている理由はずばり次の3つ。
- 繊細さや共感力を活かせるので有利
- 在宅で働けるので疲れない
- 最低限の人間関係なのでストレスが少ない
詳しく見ていきましょう。
1.繊細さや共感力を活かせるので有利
HSPの特性として繊細さや共感力の強いことが挙げられます。
「こんなことを言ったら、こう思うだろうな」、「これは誰かを傷つけてしまう発言だな」など、いわゆる相手の気持ちを推し量る傾向性が強いです。
こういった特性は日常生活では「気をつかい過ぎて疲れる」ことになりますが、Webライターにとっては有利に働くと言えるでしょう。
なぜならweb記事は「読者に寄り添った記事」が最も求められていることだからです。
ライターのお仕事としてロジカルな文章は必要ですが、「まるで自分のために書いてくれている記事だ」と読者に感じてもらうことが大切な要素です。
HSPは「読者はこんなふうに悩んでいるかな、こんなふうに感じているのだろうな」と想像します。この共感力によって執筆した記事は読者をひきつけますし、品質の高い記事を生み出すことになります。
2. 在宅で働けるので疲れづらい
Webライターの仕事はおおよそ在宅。自宅で働けば刺激による疲労を回避できます。
匂いや音などに敏感なHSPは通勤電車や車の運転、さらに職場での様々な刺激を受け「会社に行くだけで疲れる」ということがしばしば起きます。
自宅はパーソナルな空間ですのでそういった疲れもなく快適に過ごしながら仕事ができるでしょう。
3. 最低限の人間関係なのでストレスが少ない
在宅のWebライターは職場の人間関係から距離を置けます。
デスクを並べて同僚と雑談したり、上司の顔色を窺ったりもありませんし、飲み会もありません。
HSPは特に負の感情に敏感です。職場に不機嫌な人がいるだけでHSPはオロオロしてしまうことも。自分のせいではないとわかっていても、その人の機嫌を損ねないよう神経をすり減らしてしまうのです。
一方Webライターの仕事はクライアントとはチャットアプリでのやり取りがほとんどです。対面で会うことも、電話でやり取りすることもほとんどないのでコミュニケーションで強くストレスを感じることは避けられます。
仕事探しはクラウドサービスで
Webライターの仕事はクラウドサービスで始められます。インターネット環境のあるパソコンさえあればOKです。
クラウドワークス、ランサーズ、サグーワークスなどに無料登録してどんどん案件に募集していきましょう。慣れてくればツイッターなどのSNSを活用して直接契約することも可能となるでしょう。
Webライターをするときの注意点
ここではWebライターをするときに気を付けるべき点を確認します。
最低限のコミュニケーションが必要
在宅で最低限の人間関係で仕事ができるといっても、クライアントとのやり取りは必要。
対面での仕事でない分、普段以上に丁寧にコミュニケーションをとることが信頼を獲得するために重要です。特別なスキルが必要なく、社会人として基本的に押さえておきたいマナーを守れば問題ないでしょう。
稼げるようになるには営業が必要
継続して稼げるようになるためには営業力が必要です。控え目なHSPにはハードルが高いミッションかもしれませんね。
仕事を始めたばかりの頃は応募してもなかなか採用されなかったり、受注したとしても単価が低かったりと、思うように稼げません。そこを打開するには営業力が重要です。
応募するにあたっては提案文など自分のスキルをアピールする必要がありますし、記事単価を上げたい場合はクライアントとの単価交渉が必要でしょう。
働き続けてしまう(時間の管理)
在宅ワークなので土日や夜中まで仕事を続けられるため、働き過ぎてしまうことがあります。“一人ブラック企業”状態です。
HSPは「早く納品した方が喜んでもらえるかな」「休んでいては迷惑をかけてしまう」とクライアントを気にし過ぎて無理してしまうこともあります。
HSPが向いているお仕事は?
HSPの特性からWebライターが向いている理由や注意点について解説いたしました。ここではWebライター以外にHSPに向いている仕事について紹介しつつ、HSPが理想の仕事を探すうえで気を付けたいことを確認します。
Webライター以外に向いているお仕事リスト
Webライター以外にもHSPに向いているとされている仕事として次のようなものがあります。
- 人の心や体をケアする仕事:カウンセラーや看護師など
- 自然や動物にかかわる仕事:トリマーや農業など
- エンジニア:自動車整備士やプログラマーなど
- 在宅でできるWeb系の仕事:Webデザイナーやブロガーなど(webライターもここ)
- クリエイター:デザイナーや音楽制作など
- 正確性や黙々とできる仕事:データ入力や清掃作業など
これらは共感力や感受性の長所を活かしたもの、人付き合いなどの苦手分野から距離を置いたものなどの一例です。
転職サイトにはHSPにおすすめの仕事について紹介しているページがあります。その一つの「Career Picks」ではHSPの簡単な診断テストと38種の職業を紹介しているのでおすすめです。
興味のある仕事・苦手な分野・自分の強みを把握する
HSPにも外向型や内向型などがあり、特性はそれぞれです。
大切なのは自分の特性をよく知ること。自分が得意とすることは何か、何をしているときが楽しいか、何が苦手か把握しましょう。自分の特性がよくわからない場合は性格診断テストなどを活用するのも良い手ですね。例えば、「超精密性格診断MGRAM」は105の質問に答えると自分の才能診断や性格を取扱説明書風に診断してくれます。
また「この仕事いいな」と思ったときに、本当に興味のある仕事なのか自問自答しましょう。HSPは「周りが喜ぶから」「社会的にこれが良いとされているから」と仕事をすることもしばしばです。まずは自分を大切にしながら仕事選びをしましょう。
Webライターをするか悩んだら、とりあえず初めてみるのもアリ
それではいったい何が向いているのかと悩んでしまう方もいるかもしれませんね。
迷ったらまずはWebライターに挑戦してみてはいかがでしょうか。
パソコンさえあれば始められますし、初期費用もかかりません。今後どのような仕事をするにせよ、文章力やWebの知識はあなたを助けるスキルになるでしょう。始めてみないとわからないこともあるのでまずは挑戦してみてくださいね。