「結局何が言いたいのか分からない文章になる」
「ブログをなかなか読んでもらえない」
「何からどう書くべきか、書きながら迷ってしまう」
とお悩みではありませんか?
そのような方にはパラグラフライティングを使って書くことをおすすめします。
パラグラフライティングは主張と根拠を論理的に展開していくので、読みやすく伝りやすい文章になります。
今回はパラグラフライティングを使った具体的な書き方やメリットを紹介します。
パラグラフライティングは英語圏では標準的な手法です。
学校では習わない、世界標準の書き方を身に付ける方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
パラグラフライティングとは
パラグラフライティングとは一つのパラグラフ(段落)で一つの主張を説明し、複数のパラグラフを論理的に展開していく手法です。
- トピックセンテンス:主張(パラグラフで主張することの要約)
- サポートセンテンス:説明(主張を補強する根拠や具体例)
- コンクルーディングセンテンス:主張(主張の言い換え、まとめ)
このようにパラグラフ内の構成と、パラグラフの組み立て方法にルールがあります。
パラグラフライティングのルールには主に3つあります。
- パラグラフの先頭文が最も主張したいこと
- 1パラグラフにつき1トピック
- 先頭文でパラグラフ間の意味がつながる
パラグラフの先頭文が最も主張したいこと
パラグラフライティングはパラグラフの一文目に主張の要約が書かれています。
パラグラフの中で最も伝えたいことを最初に伝えて、その後に根拠や例を補足することでより説得力のある主張になるからです。
就職面談では話す内容よりも見た目や挨拶だけでイメージのほとんどが決まってしまいます。
アメリカの心理学者によると、人のイメージは最初の3秒で決まると言われています。
初めて会う人に好意を持ってもらうには第一印象に気を付けましょう。
初めて会う人に好意を持ってもらうには、第一印象が重要です。
なぜならアメリカの心理学者によると、人のイメージは最初の3秒で決まると言われているからです。
例えば就職面談でも、話す内容よりも見た目や挨拶だけでイメージのほとんどが決まってしまいます。
初対面の際はまず、見た目や態度など第一印象に気を付けましょう。
主張が後ろの方にある文章は説得力に欠け、伝わりにくい文章になります。
1パラグラフにつき1トピック
一つのパラグラフでは一つのトピックに関する内容だけが書かれます。
複数のトピックが混ざっていると、結局何を言いたいのか分かりにくくなるからです。
パラグラフライティングは、結局このパラグラフで言いたいことは何か?が分かりやすい構成になっています。
在宅ワークは子育て中の主婦に向いているので、クラウドソーシングを活用するのがおすすめです。
子供が病気になったときは急に仕事を休まなくてはいけないため、クラウドソーシングの仕事なら柔軟に対応ができます。
- 在宅ワークは子育て中の主婦に向いています。子供が病気になったときは急遽仕事を休まなくてはいけないため、在宅ワークなら柔軟に対応できるからです。
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先頭文でパラグラフ間の意味がつながる
パラグラフライティングは各パラグラフの先頭一文目をつなげるだけで文章が通じ、概要が分かるようになっています。
各先頭文はパラグラフの要約になっており、文章全体が通るようにパラグラフが並べられているからです。
パラグラフライティングの場合、例えば以下のように先頭文がつながるようになります。
パラグラフ①の先頭文:焼く前は30分前に冷蔵庫からステーキ肉を出しておきましょう。
パラグラフ②の先頭文:焼く際はフライパンを高温にして、短時間で焼きます。
パラグラフ③の先頭文:お肉の美味しさを引き立てるには、塩胡椒で食べるのがおすすめです。
パラグラフライティングの書き方5ステップ
パラグラフライティングを使った書き方を5つのステップで説明します。
- 書きたい要素をアウトプットする
- 伝えたい主張をリストアップする
- 最も伝えたいことを明確にする
- 主張の構成を考える
- 主張に根拠・例を肉付けする
書きたい要素をアウトプットする
まず書きたい要素をランダムにアウトプットしてみましょう。
頭で考えていることをいきなり文章にしようとすると、とりとめのない文章になりがちです。
書く要素を一度整理するために、大きめのノートや紙などに頭の中にあるものをどんどん書き出してみましょう。
- ランニングについて
- ランニングで見た目が引き締まる
- ランニングをして汗をかくと気分がいい
- ランニングを継続したら体重が減る
- ランニングを始めてからイライラしなくなった
- ランニングをやると風邪を引きづらくなる
- ランニングを続けたら疲れにくくなる
まずは順序や粒度は気にせずに、書きたい要素を洗い出すことが重要です。
伝えたい主張をリストアップする
ランダムに書き出した要素から、伝えたい主張をリストアップしていきます。
書き出したものの中には見方や粒度が違うだけで、同じ主張に集約できるものや余分な情報もあるでしょう。
書き出した要素を、つまりどのような意味か?なぜか?と掘り下げていくと主張がまとまっていきます。
- 要素:ランニングで見た目が引き締まる/ランニングを継続したら体重が減る
→主張:ランニングをすると体脂肪が減る
- 要素:ランニングをして汗をかくと気分がいい/ランニングを始めてからイライラしなくなった
→主張:ランニングをするとストレス解消になる
- 要素:ランニングをやると風邪を引きづらくなる/ランニングを続けたら疲れにくくなる
→主張:ランニングをすると体が強くなる
ここでも順番は気にせず、伝えたい主張を明確にしていくことを重視しましょう。
最も伝えたいことを明確にする
リストアップされた主張の中から、最も伝えたいことを洗い出しましょう。
複数の主張を通じて最も伝えたいことが、文章全体のテーマになるからです。
- ランニングをすると体脂肪が減る
- ランニングをするとストレス解消になる
- ランニングをすると体が強くなる
ランニングは心身ともに効果的
文章全体のアウトラインを決める際の軸になるので、最も伝えたいことを明確にしましょう。
主張の構成を考える
文章全体のテーマに沿って、リストアップした主張の構成を考えます。
各パラグラフの主張の構成を考えることで、文章全体のアウトラインができるからです。
以下の点を意識しながら、主張内容を追加削除したり順序を整理したりしてみましょう。
- 主張をつなげたら意味が通じるか
- 不要または足りない内容がないか
- 主張の粒度は分かりやすいか
アウトラインが論理的になっていれば、最終的にまとまりのある文章ができあがります。
主張に根拠・例を肉付けする
一つ一つの主張に対して、根拠や具体例などを補足しましょう。
主張を裏付ける説明を書くことで、より説得力のある主張になるからです。
反対に主張から外れる内容を書くと、何を主張したい文章か分かりにくくなってしまいます。
あれこれ書きたくなっても、主張と関係ない内容は書かないように意識してみてくださいね。
- 主張:朝は集中して仕事をするのに向いています。
- 主張を補強する内容:なぜなら、起きてから3時間は最も脳が効率的に働くと脳科学的に実証されているからです。
- 主張から外れる内容:朝に運動をするのもおすすめです。
主張を補強する内容をだけを書いて、より分かりやすく説得力ある文章にしましょう。
パラグラフライティングのメリット
パラグラフライティングには読み手と書き手の両方に対するメリットがあります。
- 要点が分かりやすく説得力がある
- 読み飛ばせるので早く読める
- 構成が決まっているため書きやすい
要点が分かりやすく説得力がある
パラグラフライティングを使うと分かりやすく説得力のある文章になります。
パラグラフの先頭文で要点をつかむことができ、文章全体が論理的な構成になっているからです。
例えば、要点が後ろの方に書かれていたりまとまりがなかったりすると分かりにくい文章になります。
パラグラフライティングは要点がすぐ分かり体系立って書かれているため、読み手に伝わりやすくなります。
読み飛ばせるので早く読める
パラグラフライティングは読み飛ばしながら早く読めるメリットがあります。
先頭文でパラグラフの要点が分かるので、後ろの説明文を全部読まなくても内容を把握できるからです。
ざっと読みたい方は先頭文を読んで、説明文は拾い読みすることをおすすめします。
拾い読みされることの多いWEB媒体の文章としても、読み手の満足度が高まるでしょう。
構成が決まっているため書きやすい
パラグラフライティングは書き手にとって書きやすいというメリットもあります。
主張、補足、主張(結論)という構成にしたがって書くため、何をどう書くか迷う時間を削減できます。
最初に主張が決まっていれば、それに対する根拠、具体例などを肉付けすることで効率的に書けるようになりますよ。
パラグラフライティングの練習方法
パラグラフライティングの書き方を紹介しましたが、実際書けるようになるための練習方法を3つご紹介します。
- 書き方5ステップを実践する
- 新聞記事を読む
- 参考図書で勉強する
書き方5ステップを実践する
実践力を付けるには、5ステップの書き方でアウトプットしてみることが重要です。
書き方のノウハウを知っていても、手を動かしてみないと実践力は上がりません。
パラグラフライティングは様々な文章で活用できるので、日々書く文章で実践してみてくださいね。
- レポート
- 論文
- 企画書
- ブログ
書く媒体がないという方は、無料ブログのnoteなどを活用して実践するのもおすすめです。
新聞記事を読む
パラグラフライティングの練習方法として、新聞記事を読んでみるのもよいでしょう。
多くの新聞記事はパラグラフライティングを使って書かれており、身近な教材としておすすめです。
興味のある分野を選べば、ニュースを読めてパラグラフライティングの勉強にもなり一石二鳥になりますよ。
パラグラフライティングの構成を意識しながら読んでみてくださいね。
参考図書で勉強する
ノウハウについてより深く習得したい場合は、参考図書を読んでみるのもよいでしょう。
英文法の手法として解説されている本が多いですが、日本語の文章に関するものとしては以下がおすすめです。
- 小論文・レポートの書き方 パラグラフ・ライティングとアウトラインを鍛える演習帳
- 野田直人 著
- 価格:990円(Amazon)
- 論理が伝わる 世界標準の「書く技術」
- 倉島保美 著
- 価格:1,078円(Amazon)
パラグラフライティングで書けない文章もある
パラグラフライティングは様々な文章で活用されていますが、パラグラフライティングで書けない文章もあります。
ストーリー性のある小説や物語は、最後に結論がくる「起承転結」型が適しています。
- 小論文
- レポート
- ブログ
- 企画書、提案書などビジネス文章
- 物語
- 小説
パラグラフライティングは多くの場面で活用できますが、シーンによって使い分けましょう。
パラグラフライティングで伝わる文章を効率よく書こう!
パラグラフライティングの具体的な書き方やメリット、練習方法を紹介しました
要点が分かりやすく説得力のある文章を書くには、パラグラフライティングの書き方がおすすめです。
特に長い文章は、構成を意識しないととりとめのない文章になりがちです。
パラグラフライティングを使用すれば読み手に伝わりやすい文章が効率的に書けるので、ぜひ習得してみてください。